和歌山と言えば、温暖な気候、新鮮な海の幸・山の幸、そしてパンダ!

……それだけだと思っていませんか?

ほかにも魅力はあるんです。あるはずなんです。

今回、都会ではできないだろう「カラフルな働き方」ができる企業が和歌山にあると聞き、都会で荒んだ心と身体を癒すべく、1947年創業の『山本産業』さんにお邪魔してきました。

 

お話を伺ったのは……

石鹸メーカーとして創業したノウハウを生かし、70年以上もの長きにわたって花王株式会社の家庭用・工業用製品の製造を請け負う『山本産業』。

人事担当として腕を振るう総務主席の江崎さんと、その右腕として製造のライン作業から総務に抜擢された嶋本さんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

職種も勤務スタイルも、so colourful!

 

こんにちは!最寄駅から遠……自然豊かなところですね!

 

江崎・嶋本

ようこそ紀三井寺までお越しくださいました。自然、豊かでしょう!

 

はい、すぐにでも住みたいです(棒読み)。

 

江崎

ありがとうございます!

当社はまさに、「愛と思いやりに満ちあふれた世界一しあわせな会社」をビジョンに掲げ、「住みたいと思ってもらえるまちづくり」を目指してさまざまな活動をしている企業なんです。

 

(澄んだ目をしている……)そ、そうなんですね。

都会暮らしのストレスから解き放たれたい!なんだか興味が出てきました!

まずは、「カラフルな働き方」とは何ぞやということについてお聞かせいただけますか?

 

江崎

はい。

当社は、大手メーカーのシャンプーや洗剤などの日用品を製造している会社です。原料の配合や容器の供給、充填、梱包など、工場には工程の数だけさまざまなお仕事があるので、その中から自分に合ったものを見つけて力を発揮していただけます。

 

 

なるほど、お仕事の種類がまず多彩だと。

 

嶋本

いろいろな働き方でモノづくりに携わる方々を「カラフルワーカーズ」と呼んでいます。勤務スタイルもさまざまなんですよ。

 

と言いますと?

 

江崎

当社では約830人の従業員が働いていますが、たとえば、お子さんが保育園から小学校に上がると早く帰らないといけないとか、シングルの方はなおさら、お子さんの成長に合わせて勤務の融通が利くお仕事へと転々としないといけないといった話を聞きます。

 

いわゆる「小1の壁」ですね。

 

江崎

でも当社は、子育てに限らず、介護やご家庭の事情があれば、時間を変えて契約しなおすとか、交替勤務から日勤に変えるとか、せっかく慣れた仕事を辞めなくていいようにライフスタイルに合わせた働き方を選べるような配慮をしているんです。

 

それはありがたいですね!

今でこそワークライフバランスは広く知られていますが、いつ頃からされているんですか?

 

嶋本

私が入社した7~8年前は、「カラフルワーカーズ」は、まだ言ってなかったですね。

 

江崎

柔軟な働き方への対応は10年ほど前からしていましたが、2018年に新しく岩出工場が稼働する際、スタッフ募集にあたって「午前中だけ」「午後だけ」といろんな働き方があっていいよねと、「カラフルワーカーズ」を押し出しました。

 

現場の反応もいいんじゃないですか?

 

嶋本

「働きやすい」「融通がきく」と、パートさんたちにはすごく評判がいいですよ。

 

融通がきくって最高ですね♪

……でもみんなが休んだら大変なのでは!?

 

江崎

現場は毎日欠勤対応に四苦八苦しているのも現実ですが、突発的なこと以外、皆さんシフト通りに出勤してくださるので大丈夫です(笑)。もちろん事前に希望休を聞いてシフトを組みますし、もし急な休みがあっても対応できるようなシフトを組んでおくんですよ。

 

嶋本

岩出工場が落ち着いた今は、9~15時をパートさんの一番短い基本勤務時間として、週2・3日~お勤めいただければOKとしています。あとは、面接で休日にしたい曜日や扶養控除内で働きたいといった希望を伺います。

 

江崎

正社員も同様に、自分の都合でシフトは組めませんが(笑)、有休は100%希望通り取れます。

 

100%はすごい!

社員さんの働きやすさについても気になります。

 

カラフルワーカーズを支える制度と地元愛

 

江崎

社員については教育体制や評価制度を見直しているところです。たとえば評価ひとつにしても、自分はどういう評価をされてこのお給料なのか、同じチームのあの人と何が違うのか、給料が安いという不満ではなく、評価の基準が分からないというのが従業員の不満になっていたんです。

 

目には見えないから難しいですね。

 

江崎

ですから、評価を見える化しました。簡単に言うと、10に設定した目標のうち、Aさんは7できた、Bさんは12できたと見えるようにしたんです。評価制度は公平性と納得性を重視して、2~3年かけて見直しました。

 

嶋本

あとは人によって評価に凸凹が出ないように、評価者の研修にも取り組んでいます。

 

カラフルな働き方を支える制度面も充実させているんですね。素晴らしい!

 

江崎

やはり我々は和歌山で創業して和歌山で活動を続けてきた企業なので、地元で働き続けたいと思ってもらえる会社をつくりたいですし、和歌山自体を盛り上げたいという思いが強いです。

 

「住みたいと思ってもらえるまちづくり」につながるわけですね!

 

江崎

私が学生の頃は、高校卒業後の進学先がほとんどないから、若者は進学で県外に出て都会でそのまま就職して戻ってこない。私自身、生まれも育ちも和歌山ですが、高校を卒業して大阪に出ちゃったんです。

 

やっぱり出ちゃった。

 

江崎

はい(笑)。でも、友達はみんな大阪にいましたが、私は和歌山の方が居心地が良かったというか、大阪の企業も内定いただいたんですが、たまたま和歌山の別の企業に就職して。高齢化が進む中、若者が住みたいと思ってもらえる街づくりをちょっとでもお手伝いできたらなと。

 

地元愛……(涙)

 

嶋本

私も大学で大阪に出たので都会は都会で好きですが、やっぱり和歌山ののんびりした雰囲気がいいんですよね。

 

地元を好きな社員が多そうですね!

 

江崎

そうですね。転居を伴う異動がないので、和歌山で働きたいという人にはピッタリだと思います。

 

野球派もサッカー派に!?地域貢献活動もアツい!

江崎

社長が一番熱くなるのが、サッカーチーム「アルテリーヴォ和歌山」の応援です。和歌山にプロのスポーツチームをつくったら若い人が応援に来て町が活気づくのではと発足した市民チームなので、当社の和歌山を盛り上げたいという理念とピタッと一致したんです。選手を雇用したり、試合を応援しに行ったり、全面的にクラブ活動をバックアップしています。

 

元々サッカーはお好きで?

 

江崎

いえ(笑)。和歌山って野球の強豪校があったりして、サッカーよりも野球人気が高いんです。最初はサッカーにチャラチャラしたイメージがありました(笑)。

 

嶋本

でも選手たちは真面目で、気さくに話もしてくれます。Jリーグから来た選手や元日本代表の選手もいて、すごく近い距離で直接話せますし、社内のフットサルイベントも選手たちが中心となって企画・運営してくれるんです。

 

プロとはまた違って、これからのチームを応援する楽しみがありますね。

 

嶋本

あとは、「紀州よさこい祭り」や「ジャズマラソン」など、もともとやっている地元のイベントに参加して和歌山を盛り上げようという活動もしています。

 

えーと、社員は強制参加ですか?

 

江崎

いえいえ、自主的に(笑)。ちなみに我々2人ともよさこいチームに入ってますよ。ここ数年は感染症の影響で活動できていないのが残念ですが。

 

嶋本

イベントの類は全部なくなっちゃいましたね。ちょうど2年ほど前に、北陸にカニを食べに行くか某テーマパークに行くかを選んで参加できる社内バスツアーを企画していたんです。もちろん費用は会社持ちです。パートさんも楽しみにしていたんですが、中止になってしまって。

 

江崎

昔は社員一丸となってするイベントは多かったですよね。今は大勢で一緒にというより、季節ごとにいくつかイベントを用意して、来たかったら好きなのに参加できますと。部署単位でイベントをしたり、パートさんは自分たちでレクリーエションをしたりと仲がいいですよね。

 

多様性のある社会がここ和歌山に!

嶋本

たくさん人がいるので、気の合う人たちで集まって「みんなで旅行行こら~」と韓国へ行ったことも。そう、従業員もけっこう多国籍なんですよね。そういう意味でもカラフルです!

 

へぇ~!技能実習生の方ですか?

 

江崎

も、いるんですが、日本に嫁いでこられた外国人の方がけっこういるんです。

 

嶋本

その人たちの実家に遊びに行くツアーを組んだりとか。うちにおいでよ~って(笑)。

 

江崎

かつてはフィリピン、中国の方、今はタイの方が多いですね。1人採用したら、お友達の紹介で広がっていくんです。ですから現場の注意事項の表記も、英語の次にタイ語が書いてあります。

 

インターナショナルな友達の輪!輪!まさにカラフルワーカーズですね。

 

嶋本

タイの方って横のつながりが強くて、和歌山にいるタイ人みんな知ってるよくらいのタイ人コミュニティーがあるんです。お友達を紹介してもらうという採用のルートは確実にありましたね。

 

江崎

今はもう紹介し尽くされたみたいですが(笑)。タイの方は、土曜出勤も残業も進んでしてくれる、ありがたい存在です。ただ……

 

ただ……?

 

江崎

「山本産業は雇ってくれる」と広まっているので、突然「働きに来ました!」と、会社にやってくることも。

 

リアルにサプライズ(笑)。

 

嶋本

おもしろいですよ。「まずは電話してから来てくださいね、お友達にも言っといてね」と。でも、すごく明るい人が多いので、職場の雰囲気が明るくなります。

 

めっちゃ楽しそう!

社内外のイベントも早く復活するといいですね。

本日はカラフルな職場と和歌山の魅力をご紹介いただき、ありがとうございました!

 

江崎・嶋本

こちらこそ、ありがとうございました。

またぜひサッカーの応援や、お祭りに遊びに来てくださいね。

 

 

あとがき

「カラフルな働き方ができる職場」は、多彩な職種や勤務スタイルにとどまらず、どんなライフステージにあっても(国籍をも超えて!)働きたいと思える、めちゃんこカラフルな地域密着企業でした。和歌山を盛り上げたい、地元で楽しく働き続けたい、そんな愛にあふれる人たちとともに働いてみたい方は、ぜひ、山本産業のドアを(アポを取ってから)開けてみてください!

 

取材協力:山本産業株式会社 http://www.yamamotosangyo.jp/

採用HPはこちら https://job-gear.net/yamamotosangyo/

★まずはパートからという方は、パート募集もしています!

パート向け採用HPはこちら https:/jobgear.net/yamamoto21/